患者、経験者視点から語ることの大切さ。
こんにちは、大関(@nagaokaguren)です。
あなたは「精神疾患」と聞いてどんなイメージを持ちますか?
数年前に出されているレポートがいくつかありました。
http://www.osaka-shinai.ac.jp/library/kiyo/44/nakajima.pdf
http://www.japsw.or.jp/ugoki/hokokusyo/20110219-kenri/26-30.pdf
https://www.johas.go.jp/Portals/0/data0/sanpo/kadai/pdf_slide/h27/15-27Hoken-Gifu.pdf
- 自分には関係ない。
- こころの弱い人がなる病気。
そんなイメージを持っている人もいるのではないかと思います。
『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち / 田中 圭一 』
- 作者: 田中圭一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/01/19
- メディア: 単行本
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色んな方法があるし、考え方もあるんだな、と答えではなくヒントをもらえました。
時間はかかるだろうけど、「小さな頃の自分」のつらさや色々と積もり積もったものを整理してあげようと思う。
[ https://i.bookmeter.com/reviews/65114542]
『ぼくは社会不安障害 / 伊藤 やす』
- 作者: 伊藤やす
- 出版社/メーカー: 彩図社
- 発売日: 2017/08/17
- メディア: 文庫
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僕も、この書籍を読んで社会不安障害という病気を知りました。
[ https://i.bookmeter.com/reviews/68434358]
社会不安障害と診断されずに過ごしている人はとても多く、自分が病気だとも気づいていないケースもある。
近年、メンタルヘルス問題が報道されるようになってきたが、患者、そこに関わる人との間に病気に対する理解があるかというと、そこは疑問を拭えない。
こころの病気は、外見にあらわれるものではないので当人や周りの人も「性格の問題」「甘え」と捉えてしまうことが多い。
まず知識として多くの人に認識してもらい、「他人事」や「変な病気」と思わずに知ってほしいと思う。
報道を介しての第三者目線での情報でなく、
患者や経験者から伝えられる情報の貴重さをこれらの書籍から感じました。
うつに苦しんだ人たちだからこそ伝えられるメッセージ
まず、『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち / 田中 圭一 』
「つらく苦しいうつトンネルから脱出できた者として、今なお苦しむ人を救わずにはいられない。」
という筆者の思いが素敵ですね。
マンガなので、とても読みやすいし親近感が湧きます。
うつになる原因は、人それぞれ。
そして、うつトンネルを抜けた方法も人それぞれです。
うつに苦しんだ人たちだからこそ伝えられるメッセージだと感じました。
個人の性格の問題でない病気
『ぼくは社会不安障害 / 伊藤 やす』
社会不安症候群と呼ばれる病気があることを、この書籍を読んではじめて知りました。
人の視線を恐怖に感じる患者や、周りの音や話し声に敏感になって苦痛に感じる患者もいます。精神的な不安感だけでなく、動悸、めまい、震え、声が出ない、声が震える、吐き気、腹痛、パニック発作などの身体症状が出ることもあります。
といった症状から
「あがり症」「対人恐怖症」、この言葉は皆さんも聞いたことがあると思います。
社会不安障害という病気が認知される前の日本では、このような個人の性格の問題だと思われていました。
(中略)
社会不安障害の典型的な症状は、まさに「あがり症」「対人恐怖症」に近いものが多いのです。
そして、
早期に受診して適切な治療を受ければ症状が改善するケースもあり、早く社会復帰もできます。それを知らず、病気にも気付かず症状を悪化させている人が多い現状を残念に思います。
社会不安障害という病気だと気づかれていないという現状についても書かれています。
医者がこころの病気について書く本は何冊か出ていますが、患者、経験者から病気について書かれた本はまだまだ少ないです。
患者、経験者だからこそ伝えられる苦しさがあります。
「精神疾患」の患者と周りの人、病気に対する思い込みの溝を埋められるような状況になってほしいと願います。
読書の世界へ、いってらっしゃい!
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