『AI vs. 教科書が読めない子どもたち / 新井 紀子』300字感想
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』は数学者新井紀子さんがAIの登場によって起ころうとしている労働失業問題を社会に伝えるべく書かれた本だ。人間の仕事の多くがAIに代替される社会はすぐそこに迫っている。20世紀初頭の世界大恐慌の遠因である工場労働者の大量失業の理由は、労働者がホワイトカラーとして働く教育を受けておらず、新たな労働市場に吸収されなかったからだ。AIに代替できない新たな仕事が生まれても、その技術を身に付ける手段がなければ勤労者の新たな仕事になるとは限らない。
読んで感じたこと、気になったこと、考えたこと
- 今の時点でも、数値化できるものや演算能力に関しては人間はコンピュータに太刀打ちできない。大切なのは、それをいかに活用していくか。
- 人間が単純と思っていることでも、コンピュータからしたら複雑である。
- 困っていることが自分一人ではビジネスにはならないが、それなりに人がいれば(需要があれば)ビジネスになる。
- 同じ製品を大量に作るものづくりではなく、オーダーメイド型のものづくりだったら、人が生き残れる可能性は高そう。
読書の世界へいってらっしゃい!
大関槙一 (@nobooknolifeso) | Twitter