PR的発想はこれからの必須スキル
『人を振り向かせる“さわぎ"のおこしかた / 山崎祥之』
- 作者: 山崎祥之
- 出版社/メーカー: 東邦出版
- 発売日: 2017/11/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
概要
説明
内容紹介
「bills」「東ハト再生プロジェクト」「ホワイトバンド」
「中田ビジネス」「前園現象」……。創造型PR商社サニーサイドアップを内外から見てきたPRのプロが教える
目からウロコの思考法。
業界人・社会人・学生を問わず、コミュニケーション巧者になりたい
すべての人に送る一冊。CHAPTER 1 たのしいさわぎがおきるまで
CHAPTER 2 普通じゃつまらない
CHAPTER 3 PR的発想のすすめ
CHAPTER 4 たのしいさわぎが世の中を変える
CHAPTER 5 PR的発想の活かし方(まえがきより一部抜粋)
https://www.amazon.co.jp/人を振り向かせる“さわぎ-のおこしかた-山崎祥之/dp/4809413306/ref=mp_s_a_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&qid=1528268605&sr=8-1&pi=AC_SX236_SY340_QL65&keywords=さわぎのおこしかた&dpPl=1&dpID=51PxY0SgZtL&ref=plSrch#productDescription_secondary_view_div_1528268631848
スタッフから送られてきたメールのURLをクリックすると
YouTube の映像が再生される。
ディスプレイに映し出されたのは華やかなパーティーの様子だった。
ニューヨークのタイムズスクエアにあるマリオットホテルに集まった
世界のビジネスパーソン600人の視線は、着物姿の一人の
日本人女性に注がれていた。
「I'm sorry, I'm late!」
その女性は、チャーミングな笑顔でスピーチを始めた。
会場で行われていたのは、アメリカでは“ビジネス界のアカデミー賞"と称される
「Stevie®Awards」の表彰式。壇上の女性は、権威ある賞の
女性ビジネス部門で金賞に輝いたサニーサイドアップ社長の
次原悦子その人だった。
帰国したスタッフに聞けば、サニーサイドアップの金賞受賞が
アナウンスされた瞬間、本人は周りが止めるのも聞かずに
トイレに行っていたという。
そのためにNYまで出向いたにも関わらず
「Ms.Etsuko Tsugihara は残念ながらいらっしゃいません」の
アナウンスとともに登壇の予定がスルーされてしまった。
この式典がネットで生中継されていた事情もあった。
「ここまでなにをしに来たんだ」。激怒するスタッフの形相にやっと事の
重大さに気づくと、自ら関係者に交渉に行き、二度目のアナウンスを
させた上での登場がこれ。そのあとなに食わぬ顔で受賞スピーチを始めたわけだ。
主催者への図々しい交渉も、着物姿が誕生日ケーキを食べ過ぎて太った
二の腕を隠す目的のコスチュームであることも関係なく、チャーミングな
東洋の女性の気の利いたスピーチに会場が沸き続ける。
サニーサイドアップ、そしてその“顔"でもある次原悦子の名前や
業績を知っている人は少なくないだろう。だが彼女がどんな人間で、
なにをしてきて、どうしてこうなったのかを知る人は業界内でも意外に少ない。
理由は自分も含めてこの業界の人間は黒子であろうとするからだ。
筆を執るに当たって、「Stevie® Awards」の騒動を最初に持ってきたのは、
彼女と一緒にいれば自然と頻発するこの類のエピソードこそが、
この本のテーマに据えているたのしい「さわぎ」にほかならないから。
この本の著者である僕が広告業界からPRの世界に足を踏み入れたのは、
サニーサイドアップという、当時、それは吹けば飛ぶような規模の
PR会社と仕事をすることになり、次原悦子(現社長)という、
あるアングルから見ればとてつもなく類まれな異才と出会ったことがきっかけだ。
出版社からのコメント
PR的発想をインストールすると9割の問題は解決する
内容(「BOOK」データベースより)
PR的発想をインストールすると9割の問題は解決する。サニーサイドアップを内外から見てきたPRのプロが考える目からウロコの思考法。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山崎/祥之
明治大学卒業後、コピーライターを経て1991年よりフリー。1993年株式会社サニーサイドアップにPRプランナーとして参加。2003年、partizan(パルチザン)を設立。2007年にはキナックスホールディングスを福岡に設立(現:会長)。省庁委員会メンバーや県情報発信アドバイザーなどを歴任するほか、2017年現在もサニーサイドアップでは社長室コミュニケーション戦略プロデューサーとして業務サポート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
感想
PR会社 サニーサイドアップに関わった山崎祥之さんの著書。特に印象に残ったのは、「CHAPTER5 PR的発想の活かし方」。TwitterやSNSなど個人が情報発信できるツールを持つことが当たり前になったことで、企業や団体だけでなく個人としてもPR的発想を持つことが必要になる。PRをしていくうえで必要な要素は「大義」と「共感」。情報の発信の仕方だけでなく、情報に騙されない情報の受け取り方を学ぶことも大切だと感じた。
[ https://i.bookmeter.com/reviews/68536468]
「仕掛け人」のいいように情報に踊らされてはいけない。そのための自分の頭で考える力を身につけることが必要。不安を解決するのは、自分自身が身につけていく能力にほかならない。 → https://t.co/bKwTEI84K9 #bookmeter
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) November 20, 2017
知らないことが悪いことではなく、知ろうとしないことこそが悪いのだ。自分の頭で考えることは大事だけど、自分のなかにある知識や経験だけで考えようとするのは危険極まりない。 https://t.co/SVAPfifySw
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) December 14, 2017
「PR的発想」は自分から伝える能力だけでなく、他の人の発信を受け取る能力でもある。情報に騙されない。これはまず知らないことにはどうにもならない。 → https://t.co/7g4fmsGYrs #bookmeter
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) December 14, 2017
「大義」「共感」「限定性(また今度……ではなく、今すぐやろうと思ってもらう)」
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) December 13, 2017
情報発信していくうえでこれらが必要だと感じた。どれか一つでも欠けてしまうと信憑性が薄くなっていく。 → https://t.co/aPHPS7Jc3I #bookmeter
知ってもらう→行動してもらう
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) December 13, 2017
というステップを考えることが必要。知ってもらうことも大切だけど、行動してもらえないことには問題解決にはならない。 → https://t.co/qW43i2n3NM #bookmeter
個人が情報発信できるツールを持ったことで、誰しもが「P R的発想」を活かす必要性が生まれる。ツールの使い方次第で多くの人に伝えることのできる強力な武器になる。 → https://t.co/VsoNrnz1x7 #bookmeter
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) December 13, 2017
情報を発信していくうえで問題や物事を"他人ごと"でなく"自分ごと"として捉えてもらうことが大事。大衆向けに発信しても、基本的には関心を持ってもらえない。 → https://t.co/d1QKxKp20A #bookmeter
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) December 10, 2017
まず知ってもらうこと。それなくしてP Rは務まらない。 → https://t.co/DG2jdRvp2p #bookmeter
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) December 10, 2017
PR的発想をインストールしよう
こんにちは、大関(@nagaokaguren)
です。
『人を振り向かせる“さわぎ"のおこしかた / 山崎祥之』
を読んだのですが、書籍の中にでてくる
「PR的発想」
は仕事でPRに関わる人にも、
関わらない人にも必須になる
スキルだと感じました。
仕事をする上でこうしたコミュニケーションは必須だし、企画を通すためのさまざまなプレゼンテーション、社内プロジェクトを推進する際に多くの人材を巻き込む、相手が応援したくなる仕掛けづくりにもPR的発想が役に立つ。学生なら自分の進路について親を説得するとか、就職活動で自分らしさは保ちつつ相手にもう一度会ってみたいと印象づけるという場面があるはずだ。たとえ専業主婦の方でも「説得する・される」ロジックを知ることで、不安につけこまれて本当はたいして欲しくないものを買わされたり騙されたりする失敗を防ぐことができる。
人を動かす、行動させるために必要なもの
- テレビ
- ラジオ
- 新聞
- 雑誌
に変わるメディアを今、
あなたは手にしている。
それが
- ブログ
- 動画配信サイト
をはじめとする情報発信サービスだ。
そこで、どのように情報を発信していくのか?
ということが問われるようになる。
人を動かす、行動させるために
大義と共感、それに基づく
ストーリーづくりが大切だと書いてあった。
大義とは、それをしなければならないという「ぐうの音も出ないほど納得のいく理由」のことだ。個人の利害を超越して、社会や未来にとって重要な意味があると感じさせるものでもある。
共感は大義よりももっと個人に寄せた、エモーショナルなものだ。大義が戦略的に使うものだとすれば、共感は戦術に近い。○○すべきと大上段にテーマを掲げるのではなく、「好き」とか「面白い」という感情にアクセスする。
PR的発想を身につけて、
たのしいさわぎをおこしていきましょう。
読書の世界へ、いってらっしゃい!
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
本好きなあなた、読者登録お願いします!
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■