2018年9月の読書メーター
2018年9月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:6158ページ
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■知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)
ものごとの一面だけに目を向ける「単眼思考」ではなく、複数の視点を自由に行き来し、ひとつの視点にとらわれない相対化の思考法である「知的複眼思考法」を身につけるための本。自分の頭で考えなさいとは言われるが、では実際に自分の頭で考えるとはどういったことかということを解説しています。様々なメディアから情報が発信され、洪水化している現代社会において情報リテラシーの問題を避けて通ることはできません。受け取った情報を取捨選択するためには、ひとつの視点だけでなく、複数の視点を持つことが大事。情報強者になろう。
読了日:09月30日 著者:苅谷 剛彦
https://bookmeter.com/books/578240
知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)
- 作者: 苅谷剛彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/05/20
- メディア: 文庫
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■カンタン刑 式貴士 怪奇小説コレクション (光文社文庫)
【劇薬注意】式貴士の短編集。表題作「カンタン刑」は、読んでいて何度も嫌な気分にさせられた。自分が体験したくない刑罰のオンパレードに背筋が凍りつく。ゴキブリ独房に閉じ込められ、出される食事もゴキブリ料理。その次は、アオミドロと汚物の漂う泥水の水槽に漬けられ、苦痛を味わう。人工砂漠に放置される。身体の縮む薬を投与され、猫のオモチャとして弄り続けられる。そして、その刑罰は囚人にとっては現実のことのように思うが、実際は夢の中の出来事だという刑罰。それがカンタン刑。VRで再現して欲しくはない(笑)。
読了日:09月30日 著者:式 貴士
https://bookmeter.com/books/466372
- 作者: 式貴士
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/02/07
- メディア: 文庫
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■ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
"システム1に起因するエラーを防ぐ方法は、原理的には簡単である。認知的な地雷原に自分が入り込んでいる兆候を見落とさず、思考をスローダウンさせ、システム2の応援を求めればよい"(頁330〜331)数字に対して特にそれを感じた。月並みな言葉になってしまうが、情報を鵜呑みにしてはいけない。
読了日:09月27日 著者:ダニエル・カーネマン
https://bookmeter.com/books/8127964
ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダニエル・カーネマン,村井章子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 文庫
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■人形(ギニョル)
【劇薬注意】主人公はSM小説家。"現実の存在を相手に虚構の世界でやっているようなことを試そうなどと考えたこともないし、そういう馬鹿げたことを考える人間がいるとも信じない"作家は行きつけのバーで、とある男からギニョルと呼ばれる少年のことを耳にする。男に連れられ、神社で佇んでいる少年を見つける。その少年を連れてホテルへと向かう主人公。少年の傷だらけの身体を見ているうちに、今までに感じたことのない加虐心がわき起こり、ベルトや靴べらで少年を殴り続ける。"正シキ世界ニ留マル者ハ、二度ト再ビ此奴ニ交接セヌコトヲ誓エ"
読了日:09月26日 著者:佐藤 ラギ
https://bookmeter.com/books/14194
- 作者: 佐藤ラギ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/01
- メディア: 単行本
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■エコノミカル・パレス (講談社文庫)
目的を果たせば人は帰ることができる。(頁66)
目的地のない旅は、もはや旅とはいえない。それは人生も同じだと感じ嫌な気分になる。物語の主人公は34歳フリーターの「私」。年下の同棲相手「ヤスオ」は、失業中で熱心に仕事を探そうとしない。いわゆるヒモ。閉塞感が漂うなか、「テキ電」の相手に期待したりするところがイタイと思ってしまった。後先考えない若さは武器かもしれない。だけど、その武器もすぐに通用しなくなる。そして、そのことに気がつくことはできない。
読了日:09月23日 著者:角田 光代
https://bookmeter.com/books/530125
- 作者: 角田光代,藤野千夜
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/10/14
- メディア: 文庫
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■魔女を焼き殺せ! (ナイトランド叢書2-6)
変死事件がおき、その謎に迫っていくミステリー。死体のそばには決まって人形が佇んでいる。人形店店主マンディリップという女性を怪しむが、それが恐怖への入り口となる。
やがて、死体の両手が動きはじめた。ゆっくりと肘から先が上がって、指が鉤爪のように曲がっていく。シーツの下で身体が小さく動いてーー
悪夢を見ているような呪縛が解けた。この数時間で初めて、自分の慣れ親しんだ世界に足が着いていた。それは死後硬直で、死体がこわばっていく現象ーーだが、それが通常より早く始まり、見たこともない速さで進んでいくのだ。(頁28)
読了日:09月23日 著者:A・メリット
https://bookmeter.com/books/12169409
- 作者: A・メリット,森沢くみ子
- 出版社/メーカー: 書苑新社
- 発売日: 2017/08/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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■ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
認知心理学と社会心理学の新たな発展を踏まえて、脳の働きがどのように捉えられているかを紹介した本。「システム1」「システム2」と呼ばれる思考の違いが面白かった。自動的に高速で働き、努力はまったく不要か、必要である。直感のシステム1、複雑な計算など頭を使わなければできない困難な知的活動にしかるべき注意を割り当てるシステム2。『錯覚の科学』で取り上げられた題材も出てきたので、再度読み返したい。
読了日:09月19日 著者:ダニエル・カーネマン
https://bookmeter.com/books/8127967
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダニエル・カーネマン,村井章子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 文庫
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■錯覚の科学 (文春文庫)
注意力、記憶力、自信、知識、原因、可能性にまつわる錯覚について取り扱った本。人はなにかに目を向けていても、意識して見ているとはかぎらない。本書で紹介されている「selective attention test」(youtubeで検索してみてください)を自分も実際に見てみましたが、気づきませんでした……。「非注意による見落としをなくすには、注意をなにかに集中させないことが必要だ。」(頁66)いかに人間の脳(というより、自分がといったほうが適切か?)がマルチタスクに適していないのか体感できた。
読了日:09月17日 著者:クリストファー チャブリス,ダニエル シモンズ
https://bookmeter.com/books/8161269
- 作者: クリストファーチャブリス,ダニエルシモンズ,Christopher Chabris,Daniel Simons,木村博江
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/08/06
- メディア: 文庫
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■悪いうさぎ (文春文庫)
女探偵葉村晶シリーズ。晶の身に次々と起こることが、あまりにも踏んだり蹴ったりなので鬱々としてくる。ここまで悪いこと重ならないよね。むしろ、作者が晶に恨みでもあるのかと思った(笑)。物語のなかで一番悲惨に感じたのはミチル。誘拐されて殺されてしまった兄満の代わりとして男の子として育てられ、父親には放っておかれる。そのうえ、事件で友達まで失う。
読了日:09月17日 著者:若竹 七海
https://bookmeter.com/books/551090
- 作者: 若竹七海
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/07/01
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■一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門
投資信託の基礎知識を身につけるために読みました。短期的な儲けを目指すのではなく、長期間かけて資産形成をしていくことが大切。
読了日:09月17日 著者:竹川 美奈子
https://bookmeter.com/books/6258474
- 作者: 竹川美奈子,宗誠二郎
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/01/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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■世界一訪れたい日本のつくりかた
本書を読んで感じたのは、「観光業」が一番変革が必要だということ。観光客が沢山来てくれれば、それで終わり! ではなくて、当然その先の戦略(どうやってリピーターになってもらうか)を考えていかなければいけない。特に第3章に出てくる「昭和の観光業」から脱却していく必要性を感じる。個人的な面で活かせそうなのは、第5章に出てくる「so what? テスト」。なんでもかんでも情報発信すればいいというわけではない。整備(コンテンツや発信内容)をしっかりとしてから情報発信に取り組むべきという示唆には思わず反省……。
読了日:09月16日 著者:デービッド アトキンソン
https://bookmeter.com/books/11928806
- 作者: デービッドアトキンソン,David Atkinson
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2017/07/07
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■新・投資信託にだまされるな! ---買うべき投信、買ってはいけない投信
投資信託の勉強用として読んだ。お金に関しての勉強はあまりしてこなかったので、ランキングや人気など知らずに飛びつくのは怖いことだと思った。短期で利益を目指すのではなく、長期で利益を目指すことが大切。
読了日:09月16日 著者:竹川 美奈子
https://bookmeter.com/books/8071077
新・投資信託にだまされるな! ---買うべき投信、買ってはいけない投信
- 作者: 竹川美奈子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/05/23
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■思いやりの人間関係スキル―一人でできるトレーニング
『読書は格闘技』(著 瀧本哲史)という書籍で紹介されていたので読んでみた。思いやりのある人間になるための日常的なスキルを取り扱っている本です。特に「第6章の内気に打ち克ち、最初の出会いを作る」は学生時代に読みたかった(笑)。章のなかに【練習問題】【実験】という形で人間関係のスキルを取得することを取り組める内容になっています。その点は、すぐ選択、行動に移しやすい。
「思いやりのスキルとは、人間関係において、自分もほかの人も肯定できるよう、一連の選択をすることである。」(頁11)
読了日:09月15日 著者:リチャード ネルソン・ジョーンズ
https://bookmeter.com/books/153585
- 作者: リチャードネルソン・ジョーンズ,Richard Nelson Jones,相川充
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 1993/02/01
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■炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】 植物vs.ヒトの全人類史 (光文社新書)
糖質制限について紹介されているので、体調不良を抱える人は読んでみるといいかもしれない。糖質制限のメリットとして食後の眠気がなくなるとあったが、確かにこれまでの眠気が嘘のように感じるほど。糖質が肥満の原因という例でスウェーデンの事例が紹介されており、炭水化物の消費量増加に伴って、肥満が増加したことは読んでいて恐ろしくなった。それに加えて、果糖ブドウ糖液糖についての説明(果糖の摂取がAGEを作り、老化の原因になる)を読んで、普段の生活の中に切っても切り離せないものなので摂取することを注意したいと思った。
読了日:09月15日 著者:夏井 睦
https://bookmeter.com/books/12345785
炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】 植物vs.ヒトの全人類史 (光文社新書)
- 作者: 夏井睦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/10/17
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■ゴルゴ13の仕事術―究極のビジネスマン (祥伝社黄金文庫)
ゴルゴ13ことデューク=東郷の哲学と行動を、ビジネスという観点から徹底的に追求した本。常に完璧を目指すのがゴルゴ13。そのためには、抜かりない準備をする。自分のルールは絶対に曲げない。ゴルゴ13の仕事術を真似しようにもできないことばかりではあるが、自分の信念を徹底する姿勢は参考になるのではないだろうか?
読了日:09月12日 著者:漆田 公一,デューク東郷研究所
https://bookmeter.com/books/9552
- 作者: 漆田公一,デューク東郷研究所
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2004/01/01
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■炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)
つまり、嗜好品の世界をちょっと踏み越えると、中毒症状や依存状態が待っており、それはコカインやヘロインなどの麻薬、覚醒剤、脱法ドラッグの世界に連なっているのだ。これらの嗜好品は、摂取しすぎると体に毒になるという点でも共通している。(頁90)
『依存症ビジネス』という書籍で糖分の依存性について触れられていたのを思い出し、改めて恐ろしく思った。
これまでの食生活はなんだったのか? と思わされる内容でした。体重は問題ない(50kg台)ですが、昼食後の眠気、疲れ、肌の様子をみるために糖質制限してみよう。
読了日:09月12日 著者:夏井 睦
https://bookmeter.com/books/7448813
炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)
- 作者: 夏井睦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/10/17
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■はじめての投資信託 (日経文庫)
投資信託の勉強用として。知らないことだらけだったので再度読み返していきたい。
読了日:09月09日 著者:吉井 崇裕
https://bookmeter.com/books/11068076
- 作者: 竹川美奈子,宗誠二郎
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/01/19
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■ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)
姉のコンスタンスとジュリアンおじさんと暮らすメリキャットの独白形式で進む物語。メリキャットが村の人々に抱く憎悪の深さや姉が外の世界に出てしまうことへの嫌悪感にぞっとさせられる。あまりにも閉鎖的な関係だとわかり、意味がわかると怖い話ばりに恐怖が襲ってきた。謎に思った部分→もしかして、既に姉妹は死んでいる? ジュリアンおじさんが、メリキャットはとっくに死んでしまったと言っている(頁160)。だとすると、この話はコンスタンスの妄想? それとも時系列がバラバラ?
読了日:09月05日 著者:シャーリィ ジャクスン
https://bookmeter.com/books/562352
- 作者: シャーリィジャクスン,Shirley Jackson,市田泉
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/08/25
- メディア: 文庫
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■小さな疑問から心を浄化する! 日本の神様と仏様大全 (できる大人の大全シリーズ)
第一部神様編、第二部仏様編に分かれて神社・お寺参拝の仕方から神社の起源、仏様の縁起を解説した書籍。神社仏閣巡りが好きですが知らないことばかりでした。東京国立博物館で開催されていた「仁和寺と御室派のみほとけ–天平と真言密教の名宝–」を見た際に、仏像の手の形が気になったのですが、手の形は「印相」といって、説法印、施無畏印、与願印、禅定印、降魔印の五つの印があることがわかった。知れば知るほど奥が深いですね!
読了日:09月02日 著者:
https://bookmeter.com/books/11944673
小さな疑問から心を浄化する! 日本の神様と仏様大全 (できる大人の大全シリーズ)
- 作者: 三橋健,廣澤隆之
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2017/06/24
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