のーぶっく、のーらいふ

30代読書好きサラリーマン大関です。僕が読んだ本(ビジネス書、小説、ノンフィクションなど)の紹介をしていきます。

2018年2月の読書メーターまとめ


さて、2月の読書数は?

こんにちは、大関@nobooknolifeso)です。

花粉症の季節ですね。
昨年、自宅でできるアレルギー検査キット(
アンブロシア株式会社|アレルギー検査キット アレル・チェック|食物アレルギー|遅延型フードアレルギー
)で調べてみたら、スギ花粉アレルギーということが判明しました(疑陽性として、コメアレルギーということも判明。でも、お米食べてるけどね!)。今のところ、花粉症の諸症状は出ていません。人柱として、「これ花粉症に効くのか?」というものがあったら試してみようかしら。


さて、先月2月は劇薬書籍が多めです(笑)。

  • 『イワン・イリッチの死』
  • 『隣の家の少女』
  • 『消された一家』

特に上記三冊は読んだことを後悔する書籍でしたね。
でも、もう読む以前の僕には戻れないのです。
知ってしまうということは被害者になることでもあり、加害者になることでもあります。


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2月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:6186
ナイス数:117

完璧な犠牲者〈上〉 (海外ノンフィクションミステリー―ダイエット編集版)の感想
【劇薬注意】キャメロン・フッカー事件。1977年から1984年の7年間に渡り、当時20歳だったコリーン・スタンがフッカー夫妻によって誘拐、普段は狭い箱の中に監禁され、首絞め、水責め、火責め、電気ショック、淫行、鞭打ち、宙吊りといった虐待を受けた。想像するだけで恐ろしいが、こんな事件が実際に起こったという事実に薄ら寒くなった。事実は小説よりも奇なり。奴隷契約書の文面は読んでいて、常軌を逸している。何よりも怖いのは、人目には異常に見えないどこにでもいるような夫婦が誘拐監禁事件を起こしているところだ……。
読了日:02月28日 著者:クリスティーン マックガイア,カーラ ノートン

完璧な犠牲者〈上〉 (海外ノンフィクションミステリー―ダイエット編集版)

完璧な犠牲者〈上〉 (海外ノンフィクションミステリー―ダイエット編集版)

蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)の感想
【劇薬注意】劇薬小説として紹介されていたので読んでみました。「子供は純粋で無垢なもの」という考えを持っている人には明らかに劇薬となる書籍。またその考えも自分の思い込みでしかなかったのか? と感じ、じわじわと嫌な気分が広がっていく。大人のいない無人島生活で子供たちが仲間割れをし、邪悪になっていく様子はただただ恐ろしい。人は本能として凶暴性を持っており、性善説にある人間の本性についてこれまでの考えが覆されるような衝撃を受けた。一番恐ろしかったのは頁266の踊りの場面、二度読み返してゾッとした……。
読了日:02月28日 著者:ウィリアム ゴールディング,William Golding

蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

悪魔が教える 願いが叶う毒と薬の感想
【悪用厳禁】様々な薬について、アタマの章、カラダの章、アソコの章からなる書籍。知らなかったことを知るのは面白い。読んだ時期が時期だったら理系に進んでいたかもしれない(笑)。また、コラム(科学リテラシー、添加物の安全性、麻薬はどうして駄目なのか?)には目から鱗が落ちました。依存症に関しての書籍を読んだので、麻薬に関しての説明はよく理解することができた。「人間やめますか?」というフレーズがおそろしく響いてきた。加齢臭を消すクスリ、蟲が嫌がるクスリ、女の子の匂いを合成するは試してみよう(笑)。
読了日:02月28日 著者:薬理凶室

悪魔が教える 願いが叶う毒と薬

悪魔が教える 願いが叶う毒と薬

「言葉にできる」は武器になる。の感想
「伝えたい言葉がある」という人に読んでほしい。言葉にできないことは、考えていないのと同じと示されたことに納得しました。いくら外に向かう言葉を飾り立てても、それは見かけだけに過ぎない。自分の内なる言葉を鍛えることが外に向かう言葉を磨くことにつながっているのです。これまで自分が小手先の文章テクニックを追い求めたり、頼ったりしていたのを恥ずかしく思った。気持ちを整理し、さらけ出すことで言葉に体温がこもるようになる。他人に響く強い言葉は、熱意から生まれる。自分の中の内なる言葉と向き合い、言葉を鍛えていきたい。
読了日:02月27日 著者:梅田 悟司

「言葉にできる」は武器になる。

「言葉にできる」は武器になる。

8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識 (集英社文庫)の感想
僕自身、抑うつ状態で睡眠薬を服用しないと眠れない時期がありました。睡眠に問題を抱えたときの不自由さや辛さは体験した当人でないとわからないけど、そのような悩みに陥らないために睡眠に関する知識を本書から得てほしい。まえがきにあるように、睡眠に関する「新常識」に驚かされた。なかでも、誰しも一律で体内時計25時間周期ではないこと。「8時間睡眠が理想」は科学的に根拠のないことだということを知った。第5章、第6章に書かれている眠りのアドバイスと睡眠のための12の指針は良い睡眠をとるために参考にしていきたい。
読了日:02月26日 著者:川端 裕人,三島 和夫

依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実の感想
本書を読むまで依存症は自分とは全く無縁だと考えていたが、読み進めていくうちにその考えが崩されていった。テクノロジーの進化は僕たちの生活を便利にした反面、人を依存させるための物事を生みだし続けてもいる。その依存という仕組みによって、これまで人々を破滅に追い込んできた薬物やアルコールとは別の依存症(オンラインゲームの課金やスイーツ)が企業のビジネスモデルになっているという現実を知らされた。依存症は病気ではなく、現代人の習慣になりつつあるのかもしれない。あなたにとっても依存症は他人事ではないのです。
読了日:02月23日 著者:デイミアン・トンプソン

依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実

依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実

贈る物語 Terror みんな怖い話が大好き (光文社文庫)の感想
宮部みゆき氏の好きな海外ホラー小説の中から選びだされたアンソロジーです。日本のホラー小説に見られるじめじめした怖さとは違った怖さがありました。僕が好きな話は、想像でしかなかったものが現実のものとして姿をあらわす恐怖を描いた「淋しい場所」。どこか小説として片付けることができない戦争の場面を描いた「変種第二号」。そのしきたりに対して、野蛮だと声をあげることはできるだろうが、ではお前たちはどうなのだ? という問いかけが遅効性の毒となる「くじ」。怖い話は現実の恐怖を肩代わりするために存在するのです。
読了日:02月21日 著者:

贈る物語 Terror みんな怖い話が大好き (光文社文庫)

贈る物語 Terror みんな怖い話が大好き (光文社文庫)

ゴールデンルールとブラックルールの感想
「与えれば、与えられる」ゴールデンルールと「奪えば、奪われる」ブラックルールという2つの法則に支配されていると言います。自分が普段している行いがゴールデンルールなのか、ブラックルールなのかを発見すること。ブラックルールに陥っていたら、自己否定せず自分がブラックルールに陥っていることを認めることが大事。否定からは肯定は生まれない。人に豊かさを分け与えることによって、自分の豊かさも満たされるようになる。
読了日:02月19日 著者:舛田 光洋

ゴールデンルールとブラックルール 「不幸の法則」からの脱出

ゴールデンルールとブラックルール 「不幸の法則」からの脱出

大人の語彙力大全 (中経の文庫)の感想
言葉を知らないと、知らず知らずのうちに恥ずかしい思いをします。語彙力はコミュニケーションの根源! 本書を読んで社会人として必要な語彙を身につけましょう。本書の中で面白いのは上級語彙として漱石語(夏目漱石が使った語彙)が紹介されているところ。一朶の雲(いちだのくも)、富士額(ふじびたい)、縹緲と(ひょうびょうと)など日本語の奥深さや美しさをひしひしと感じます。
読了日:02月16日 著者:齋藤 孝

「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマの感想
本書はビジネス戦略・組織論コンサルタントである著者が『失敗の本質』からどのようなことを学び、仕事の現場で活かしてきたかを解説しています。先の大戦を組織論の面から見返すと、 ●戦略が曖昧だった ●ルールが変わっても対応することができず、過去の成功体験にこだわってしまった ●新たな価値に対して拒絶してしまう ●戦果に結びつかない努力を続けていた ●リスク管理が不十分であった ことなど、負けるべくして負ける戦いだったのだなと思い知らされる。失敗から学べることは多い。自分の思考・行動に落とし込んでいきたい。
読了日:02月16日 著者:鈴木 博毅

「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

バッドエンドの誘惑~なぜ人は厭な映画を観たいと思うのか~ (映画秘宝セレクション)の感想
イヤな映画を紹介し、なぜ人はイヤな物語を観たいと思うのかという、心理に迫る試みをしています。(頁6) 虚構だとわかっていながらも、イヤな物語は脳裏にこびりつき時として強烈なトラウマを与えます。しかしながら、虚構が現実の悲惨さを超えることはないのです。虚構に触れることによって、追体験することができます。なぜ、イヤな物語を楽しむのかという本質はイヤな場面をあらかじめ見ることによって、回避することを学ぶことにあるのです。
読了日:02月13日 著者:真魚 八重子


話すことが怖い。でも一人にはなりたくないんだ。ーあなたが知らない 最高の自分に気づく40の言葉ーの感想
言葉の大切さを改めて気づかせてくれる本。本書を読んでいて、印象に残ったことは、 ●伝える以上に、相手の言葉をどう扱うか ●決めつけることをやめる ●人の立場に立つことは、自分と向き合うことである ●結果が出るまで、好きになるまでやり続けること ●伝えたいことをストーリーとして伝えること ●自分が経験したことを共有していくこと ●未来は過去の延長ではないこと ●人の悩みのほとんどは人間関係 ●相手のことをわかろうとすること 素敵な言葉に溢れているので何度も読み返したい。
読了日:02月12日 著者:春明 力


津山三十人殺し―日本犯罪史上空前の惨劇 (新潮文庫)の感想
日本の凶悪事件のひとつ。津山三十人殺し。これまで事件の名前しか聞いたことがなかったが、今回読んでみました。ここまで用意周到に計画された犯行は狂気という言葉しか思いつかない。犯人の遺書を読むと、病気に対する絶望感や村の中での孤独感からいたたまれない気持ちにもなったが、生存関係者の陳述を読むとその景色は一変する。真実とは一体何なのだろうか? そして、都井の身勝手で強烈な自己顕示。人を悪魔に変えるのは絶望感と孤独感なのかもしれない。
読了日:02月12日 著者:筑波 昭

津山三十人殺し―日本犯罪史上空前の惨劇 (新潮文庫)

津山三十人殺し―日本犯罪史上空前の惨劇 (新潮文庫)

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)の感想
【劇薬注意】興味半分で読んではいけない本。本書を知った瞬間から、あなたは〈ゲーム〉の共犯者になるのだ。不謹慎ながらも、メグに対する〈ゲーム〉に興奮してしまった。ルース一家がメグに虐待を続けていく様子は只々おそろしい。そして、デイヴィッドの視点から追体験すると最上級の胸糞悪さを味わえる。この胸糞悪さは、フィクションであるのに現実の事件に似た陰惨さを極める。「人を傷つけるのはあんなに簡単なんだ、と考えた。からだを傷つける必要はないんだ。相手が大切にしているものを思いきり蹴飛ばすだけでいいんだ。(頁123)」
読了日:02月11日 著者:ジャック ケッチャム

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)


消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)の感想
【劇薬注意】北九州・連続監禁殺人事件。監禁、殺害された家族は松永の被害者でもあり、家族殺しの加害者でもあった。罰として電気ショックを与えたり、食事、睡眠、排泄制限といった虐待内容は想像を絶するものがあり、それを目の当たりにしていた少女が不憫でならない。そして、松永の人間性がおそろしい。こんな人間になぜ一家が財産を奪われ、家族を奪われ、命まで奪われなければならなかったのか? と思うと、憎しみや怒りしか湧いてこない。「事実は小説よりも奇なり」。悪魔は善人の顔をしてやってくるのだ。そう、松永のように……。
読了日:02月10日 著者:豊田 正義

消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)

消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられないの感想
モラル・ハラスメントについての解説と、どう対処すればよいか指南もされている本。第1刷発行が1999年なのだが、ニュース報道を見る限りでは、その当時の状況と変わっていないか悪化しているという印象を受ける。モラル・ハラスメントは、ただの嫌がらせではない。加害者に取り繕うとすればするほど状況は悪くなるばかり。場合によっては、加害者が被害者に対して身動きできないような状態にさせ、被害者から加害者に攻撃させ、被害者側が悪いように仕向けるということもあるそうだ。第三者を介して問題を解決することの大切さを知った。
読了日:02月09日 著者:マリー=フランス イルゴイエンヌ

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0の感想
僕の強みは、原点思考、最上志向、収集心、慎重さ、調和性でした。強みを生かすための行動アイデアが書かれており、何を学んだらいいのか? という悩みの解決にもなりそう。自分の強みをマネジメントしていけるようになりたい。
読了日:02月08日 著者:トム・ラス

リーダーを目指す人の心得 文庫版の感想
黒人として初めて国務長官に就任したコリン・パウエル氏による著書。リーダーシップ、仕事、人生について語られている。特に印象深かったのは、リーダーについて。リーダーとして大事なことは人をまとめるだけでなく、チームメンバーに自分と同じ目的意識を持たせること。ビジョンやミッション、目標を設定し、チームメンバーに共有することだ。
読了日:02月08日 著者:コリン・パウエル,トニー・コルツ

リーダーを目指す人の心得 文庫版

リーダーを目指す人の心得 文庫版

「俺は聞いてない!」と怒りだす人たち (朝日新書)の感想
「俺は聞いていない!」が生み出される背景として、日本的な曖昧なコミュニケーションがある。書籍では「上司ー部下」関係による「メンツ」と「甘え」によって「俺は聞いていない!」という言い訳が通用してしまう構図を説明している。「言わなくてもわかってくれるだろう」と察する文化である日本的な精神風土がある限り、「俺は聞いていない!」という問題は一向に改善されない。上司へのホウ・レン・ソウをこまめにする。記憶の変容に対してはメールやメモといった形に残る外部記憶装置を有効に活用し、対策を取ることが必要である。
読了日:02月07日 著者:榎本博明

「俺は聞いてない!」と怒りだす人たち (朝日新書)

「俺は聞いてない!」と怒りだす人たち (朝日新書)

城の中のイギリス人(愛蔵版)の感想
【劇薬注意】18禁どころではない性的倒錯のオンパレード。これぞ性の饗宴。いや、性の狂宴だ。饗宴の前の料理を想像しただけで気分が悪くなる(笑)。氷の大型ディルドでエドモンドを肛虐したり、ミシュレットを蛸の沢山いる水槽の中に落として(以下検閲のため、表示できません)。そうだ、この言葉が言い得て妙。「エロスは黒い神なのです」
読了日:02月05日 著者:アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ

孤独とセックス (扶桑社新書)の感想
孤独とセックスにまつわる11の問いと、それらに対する回答を通して、他者や社会、そして自分自身とつながるためにはどうすれば良いかというヒントが散りばめられた書籍。生きる動機を錬成する力、生きる意味を見出すためには、「自ら創り出す」より他にないのだ。孤独・セックスに絡む問題は二元論的に解決できることではない。問題ある人や物事を排除するのではなく、この先どうすれば解決するのか? といった答えのない問いに対して自分の結論を出し続ける覚悟を持つこと、解決に取り組むことが大事なのだ。孤独ではなく、「孤高」になろう!
読了日:02月04日 著者:坂爪 真吾

孤独とセックス (扶桑社新書)

孤独とセックス (扶桑社新書)

イワン・イリッチの死 (岩波文庫)の感想
【劇薬注意】自分の過ごしてきた「人生の無意味さ」を否応無しに眼前に突きつけられる小説。この小説の主人公であるイワン・イリッチは社会で最高の位置を占めている人々が善と見なしていることを自分の価値観であるかのように振る舞い、他の人が羨むような生活を送ってきた。しかし、彼が病気に蝕まれたとき今まで正しいと思って選択してきたことが虚飾でしかないことに気づかされる。誰にでも「死」は訪れます。それが他人のことであれば自分には関係ないと安堵し、自分のことであればにわかに恐ろしくなる。自分の「死」の予行演習にいかが?
読了日:02月04日 著者:トルストイ

イワン・イリッチの死 (岩波文庫)

イワン・イリッチの死 (岩波文庫)


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