2018年6月の読書メーターまとめ
こんにちは、大関(@nobooknolifeso)です。
2018年も上半期が終わってしまいました。
体調に気をつけて頑張っていきましょう。
先月の読了数が減った理由としては、しるし書店に出店するために本を読み返したり、しるしを付ける作業に時間を割いていたからです。
大関槙一店として出店しておりますので、ぜひ覗いてください!
読書の世界へ、いってらっしゃい!
6月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:4351
ナイス数:189
一番伝わる説明の順番の感想
人にわかりやすく説明することが苦手なので読みました。まず、説明上手と話上手というのは別物。話し方を鍛えることが説明上手になることにつながると思っていたので、これまで無駄な努力を費やしてきたのだと反省。自分がうまく話すことよりも、どうやったら相手に理解して行動に移してもらうかが大事だと感じた。相手にわかりやすく伝えるためには、伝えたいことを明確にすることが先決。これまで相手の思考を整理することを意識してできていなかったので、説明する事柄に対して、そもそも相手がどのくらい理解できているのかを念頭に置きたい。
読了日:06月29日 著者:田中耕比古
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十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)の感想
貴志祐介先生のデビュー作品。作品自体はホラーというより、SFやサスペンスの要素が強いが、磯良がいなくなったあとの千尋に会うエピローグ部分には思わずゾッとさせられた。これで終わりではなかった……。通常、超能力を扱った作品は、「超能力っていいよね! 凄いよね!」という面を全面的に押し出したものが多いが、これは逆。能力を持ってしまったが故の苦悩を描いている。同じ関連でいうと筒井康隆先生の『家族八景』(こちらはエンパスではなくて、テレパスですが)が思い浮かんだ。
読了日:06月27日 著者:貴志 祐介
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革命のファンファーレ 現代のお金と広告の感想
『魔法のコンパス』に次ぐ西野亮廣さんの著書2冊目。肩書きについての示唆は堀江貴文さんの『多動力』にも出てきたが、これからの時代、一つの肩書きにこだわらず色々な肩書きを持つことで自分の選択肢は広がっていく。印象的だったのは作品作りについて。作品というのは「はい、完成したから終わり。あとは担当者さん、流通・宣伝よろしくね〜」ではなくて、それを消費者にどのように届けるか、その作品を使って新たな企画をつくることが大切だと気付かされた。今、僕たちは閉鎖的だった作品の作成や流通に対して大きな風穴が開いた瞬間にいる。
読了日:06月24日 著者:西野 亮廣
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あなたの会社が90日で儲かる!(感情マーケティングでお客をつかむ) (Forest 2545 Shinsyo)の感想
経営コンサルタント神田昌典さんが提唱するエモーショナル・マーケティング。「人は理屈で買うのではなく、感情で買う。」こちら側から売り込みをかけるのではなく、広告で相手の欲求と必要性をつき、相手の反応を誘発させること。宣伝手法の名著である『プロパガンダ』でも「感情に訴えかける」ことを説かれていましたが、『あなたの会社が90日で儲かる!』では実践的に紹介されています。相手の購買心理に応じた導線を敷く、緊急性を持たせるという2点は特に意識して情報発信に生かしていきたい。
読了日:06月22日 著者:神田昌典
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魔法のコンパス 道なき道の歩き方の感想
キングコング西野亮廣さんの書籍。本を読むまで炎上芸人という一面しか知らなかった。むしろ、そういった炎上を意図的に利用(?)することで話題性を掴んでいるのなら巧者だと思った(笑)。
印象に残った部分→需要がなければ0点と一緒。大事なのは自分の得意な能力を伸ばすこと。嫌なことやコンプレックスなど向かい風と思えるものを消そうとするのではなく、それを生かすことが強みになる。人が集まるところに新しいものが生まれる。そういった環境作りをしたもの勝ち。人を巻き込んでいくとはこういうことなのだなと感じた。
読了日:06月20日 著者:西野 亮廣
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熊谷直実: 中世武士の生き方 (歴史文化ライブラリー)の感想
武士として生きながらも、出家をした熊谷直実について書かれた書籍。『武士道』(著 新渡戸稲造)の中で、熊谷直実の名前が出てきて気になったので読みました。恥ずかしながらこれまで熊谷直実を知らなかった。武士であれ、殺生の罪悪感を持っていたというのは自分の中で驚きに似た感情があった。
読了日:06月18日 著者:高橋 修
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AI vs. 教科書が読めない子どもたちの感想
読み進むうちに、これまでにAIに対して抱いていた期待感や不安感が音を立てて崩れ去った。AI技術の発展によって、今まで人がやる必要のあった仕事がなくなる代わりに、別の新しい仕事が増える。それにより、労働力が確保されると思っていた。だが、ホワイトカラーの労働階級が生まれた時代に遡ると、ホワイトカラーが大量に生まれる前に、工場労働者が仕事を失ったという史実に行き着く。どんなに労働需要が生まれても、労働者が職に就く為の最低限度の教育や技術を持ち合わせる必要がある。その歴史の二の舞は避けなければならない。
読了日:06月15日 著者:新井 紀子
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殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)の感想
【劇薬注意】ただのイヤな物語で終わらせてくれない生々しさ。あんなに嫌っていた母親と同じような人生を送ることの呪縛が読んでいて苦しい。読み終わったあとに再度、はじめの方を読み返してフジコが子供の頃に母親から受けた仕打ちを、大人になってから自分の娘に同じように行っていたことにゾッとした。フジコが「そうだ、バレなきゃ、いいんだ」と自分の欲望を満たすため、都合の悪いことを消すために何人もの人を殺めていく様は恐ろしいの一言。最後のあとがき部分によって、この物語は終わりを迎えるが、より残酷な話の始まりでもある。
読了日:06月14日 著者:真梨幸子
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新世紀ゾンビ論: ゾンビとは、あなたであり、わたしである (単行本)の感想
ゾンビのあり方は時代に伴って大きく変化している。まず、ゾンビの種類は、ブードゥー・ゾンビにはじまり、近代ゾンビ、二一世紀ゾンビ、美少女ゾンビまで存在している。僕たちの生きる環境に合わせてゾンビの描かれ方が変わっているというのはとても面白く感じました。ゾンビ・コンテンツの歴史については『ゾンビ学』と一緒にお楽しみください(笑)!
読了日:06月13日 著者:藤田 直哉
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アイデアのつくり方の感想
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということである(頁28)。シンプルにアイデアをつくる方法について書かれた書籍。「こんなに薄いの⁉︎」と驚くほど短い書籍だけど、ご心配には及びません。中身は分厚いです。アイデアは待っていれば天啓のように降ってくるものではない! 自ずから掴みとるものだ! アイデアとアイデアの組み合わせによって新たなアイデアは生まれる。アイデアをつくるにも丹念な準備が必要だと気づかされます。●資料集め●資料整理及び組み合わせ●出来上がったアイデアを具体化する
読了日:06月12日 著者:ジェームス W.ヤング
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ゲームにすればうまくいく 〈ゲーミフィケーション〉9つのフレームワークの感想
ゲーミフィケーションの活用例について解説された書籍。「特にビジネスにおいて、長く利益を上げ続けるには、『ゲームにする』ことが重要です」と著者は言います(頁3)。若者の●●離れなど、昔と比べて商品が売れなくなったと言われますが、現在消費者が望んでいるのは商品自体の価値ではなく、体験の価値だと思う。ゲーミフィケーションを用いることによって、ストーリーの中に惹き込んでファンになってもらう仕組みが必要だと感じた。京都のお茶屋文化におけるおもてなし文化がゲーミフィケーションに関係しているというのは目から鱗でした。
読了日:06月12日 著者:深田 浩嗣
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リング (角川ホラー文庫)の感想
Jホラーの礎を築いた作品。知らない人でも、「リング」と聞けば、「呪いのビデオ」「貞子」「井戸」というイメージが強烈に残っているのではないだろうか? そういう僕もツギハギに記憶に残っているだけなのですが(汗)。原作を読んで、ホラーよりも、ミステリーに近いなと感じました。1週間のタイムリミットがあるために、停滞感がなく呪いのビデオの謎に迫っていく小気味良さがあった。さて、続いて「らせん」と「バースデイ」も読むか……。(ちなみに貞子が井戸から這い出てくる描写は小説内にはありません)
読了日:06月06日 著者:鈴木 光司
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仕事は輝く 文庫版の感想
「石切り職人の話」という寓話を元に、仕事の意味とやりがいとは何か? に触れていく本。第1から第5の秘法がストーリーに沿って紹介されていきます。第1の秘法 仕事に対する意識の持ち方。自分をその道の専門家だと思え! 第2の秘法 失敗しても自分を責めないこと。失敗したときに大切なことはその失敗を次に生かすこと。第3の秘法 仕事の意味を見つけ出すこと。第4の秘法 人からの期待を超え続けること。人の期待に応え続けることで人から信頼が生まれる。第5の秘法 仕事に行き詰まったときは原点に立ち返ってみる。
読了日:06月05日 著者:犬飼ターボ
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「先見力」の授業 AI時代を勝ち抜く頭の使い方の感想
この書籍のテーマは「絶対に失敗するもの」を予測するための力を身につける方法について。これから先の時代を予見して、役に立つ能力は何か? と先を見通す能力を身につける方法だと思って読もうとしている方は注意しましょう。マスコミや政治家などが垂れ流す、真実に思えるけれど、実は違うという情報に騙されないための「先見力」を身につけるには、情報に流されない。与えられる情報に対して疑うクセをつける。それが本当に合理的かを考える。学校で習った知識を活用する。悪い人のカモにならないように気をつけていきたい。
読了日:06月05日 著者:掛谷 英紀
[asin:4761273224:detail]
伝承折り紙事典 (レディブティックシリーズno.4498)の感想
新たな趣味を見つける名目で購入。「花」「鳥」「いきもの」「のりもの」「身の回りのもの」「入れもの」「おもちゃ」といったパートで構成されています。幼稚園、小学校の頃に誰もが一度は折ったことがあるであろう「ひこうき」や「折り鶴」といったオーソドックスなものから、一風変わったものまで紹介されており、折り紙の奥深さを感じます。
読了日:06月04日 著者:
[asin:4834744981:detail]
絶滅危惧種ビジネス:量産される高級観賞魚「アロワナ」の闇の感想
絶滅危惧種ビジネスというタイトルに惹かれて(釣られて、のほうが正しい?)読んだが、それが本のメインではなく、著者が野生のアロワナとの遭遇を求めてアマゾンの奥地へ旅する印象が残った。動物を保護するために絶滅危惧種に指定するのに、手厚く保護されるどころか、希少価値が付き何としても手に入れようとする人が増えるというのは皮肉だというよりない。
絶滅危惧種保護法によって、アジアアロワナをアメリカに持ち込むことは禁止されている。しかし、実際には全米で盛んに売買されている(頁25〜26)。
読了日:06月02日 著者:エミリー・ボイト
- 作者: エミリー・ボイト,矢沢聖子
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2018/01/18
- メディア: 単行本
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