これぞ読む地獄絵図「狂鬼降臨」
読書後感想とツイート
【劇薬注意】地獄絵図とはまさにこの小説。スプラッタ描写に耐性があるほうだと思っていた
https://bookmeter.com/reviews/71120550
けれど、それでも読んでいてキツイ描写ばかり。むしろ突き抜けすぎていて、ギャグと化している(笑)。残虐表現、エログロのオンパレード。天国・地獄・煉獄の区別が曖昧となり、地上界に降りてきた鬼たちに蹂躙される人間たち。特に読んでてげんなりした描写は第一話の人間を杭に串刺しにする様子、第二話の人間の飼育場、第五話の卑弥呼のお仕置き。最終話の人肉球はゲームの「塊魂」を想像した。
読む地獄絵図
こんにちは、大関(@nobooknolifeso)です。
今回、紹介するのは『獣儀式 (幻冬舎アウトロー文庫) / 友成 純一』です。
あらすじ
説明
https://www.amazon.co.jp/獣儀式-幻冬舎アウトロー文庫-友成-純一/dp/4877288880#productDescription_secondary_view_div_1528615220220
内容紹介
突如あふれるように現れた殺戮の〈鬼〉たち。なんの理由も理解も与えられず嬲られ殺されるのを待つしかない人間たち。繰り返される大量虐殺。精密なスプラッター描写で地獄を描いた最高傑作。
内容(「BOOK」データベースより)
突如あふれるように現れた殺戮“鬼”たち。なんの理由も理解も与えられず、ただ嬲られ殺されるのを待つしかない人間たち。ヒューマニズムなど嘲笑するかのように繰り返される大量虐殺。精密なスプラッター描写で地獄を描ききり、まさに神がかった著者・友成純一の『凌辱の魔界』と並ぶ世紀の傑作。残酷ショートショート12編を収録した完全版。
あなたは地獄絵図を見たことがあるでしょうか。ちなみにこんなのです。
それを文章として表現したものが『獣儀式』に収録された「狂鬼降臨」です。
スプラッタ、残酷表現、エロ描写に対して耐性があるけれど、この小説は読んでいてあまりに酷い描写が多かった……。
狂鬼降臨はどんな物語かといえば何かの拍子に天国・地獄・煉獄の区別が曖昧になった地球で、冥土から鬼たちが溢れだします。何が起こったのかわかる余地もなく途方にくれる鬼たちであったが、地獄で亡者相手にえんえんとやり続けてきた仕事を人間相手に再開します。鬼たちから逃げ惑うが一切の容赦なく殺されていく人間たち。そうして、ほぼ一週間で地球は鬼の天下となる。
そんなカオスな物語です。
物語の内容もぶっ飛んでいるが、鬼たちが人間を蹂躙していく様子は読んでいて恐ろしい。地上での屍肉や糞便の入り交ざったにおいを想像すると吐き気すら催します。良かった、フィクションで……(笑)。
「頭おかしい! 作者の頭、絶対おかしい!」
と読みながら何度も思いました。。
全体的におかしい(褒め言葉)けれど、特に印象深いのは、樹木を杭として利用し、人間を串刺しにしたり、鬼たちが人間を食料にするために人間の飼育場を作ったりする描写。
ちなみに串刺しは、上記画像みたいなひとり一本形式ではなく団子を刺していくような方式で処理されます。
あなたがもし、スプラッタ描写、グロテスク描写に飢えているのであればおすすめの物語です。
なお、苦情は受け付けません(笑)。
読書の世界へ、いってらっしゃい!