のーぶっく、のーらいふ

30代読書好きサラリーマン大関です。僕が読んだ本(ビジネス書、小説、ノンフィクションなど)の紹介をしていきます。

『映画と残酷』にみる表現規制の問題

『映画と残酷 (映画秘宝セレクション) / ナマニク』

映画と残酷 (映画秘宝セレクション)

映画と残酷 (映画秘宝セレクション)

概要

説明
内容紹介
手が飛ぶ! 首が切断される! 内臓が引き出される!
俗悪映画最大の見せ場、残酷描写が日本では自粛チェックの嵐!
なぜ、残酷映画は世間から嫌われながらも、多くのファンから熱狂的に受け入れられるのか?
国をあげて残酷映画を規制した黒歴史とは?
エロ病写とならび、映画界最大のタブーとされる暴力描写、その歴史と真髄を追う!
内容(「BOOK」データベースより)
手が!首が!情容赦なく斬り飛ばされるショック!日本では15歳以上でないと観ることは不可!映画業界に潜む忖度と自主規制!気鋭のライターが迫る血まみれの真相!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ナマニク
1974年生まれ。ライター。ホラー映画研究家。個人著書『Filthy』を刊行。2011年シッチェス映画祭に出品された、あるスペイン映画に出演もしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

https://www.amazon.co.jp/映画と残酷-映画秘宝セレクション-ナマニク/dp/4800312469#productDescription_secondary_view_div_1527673803111

感想

残酷描写を規制したら犯罪は減るのか? 否! 残酷なことはいけないという批判は「臭いモノには蓋をする」という消極的姿勢でしかない。気に食わなければ規制。内容に問題があっても、作品として優れているならば規制を緩める。という体制にうんざりする。フィクションをフィクションとして楽しめる教養(と言えるかわからないけど!)を持ちたい。

[ https://i.bookmeter.com/reviews/68140096]





残酷描写と表現規制


こんにちは、大関@nagaokaguren)です。
『映画と残酷 (映画秘宝セレクション) / ナマニク』を読みました。
表現規制と残酷描写という問題について
考える材料となる書籍です。
以前ですが、ホラー漫画のグロシーンが
黒塗りで処理されたという著者のツイートが
話題になりました。


漫画やドラマ、映画の残酷描写には、ときおり表現規制の問題がつきまといます。では、残酷描写が引き出す感情とは何なのでしょうか?
映画における表現規制について、残酷映画の存在価値とは何なのか? について問われた書籍が
『映画と残酷』です。

  • 人が残酷描写に惹かれる理由
  • 日本の残酷映画の規制事情
  • 日本でこれまでに、残酷映画がどのように問題視され、どのような検閲を受けてきたか
  • 諸外国の検閲事情



上記の項目から残酷描写、残酷映画の存在意義
について確認、検証していきます。
残酷なものに人が惹きつけられるのは、観てはいけないもの、観ることができないものを観る
という好奇心によるものなのではないだろうか?

残酷描写を規制すれば犯罪は減る?

残酷映画、残酷描写に感化されて残虐な事件が起きるという意見があります。
はたして、その意見は正しいのだろうか?


レイティングのブレ(R15とかR18の規制)、映画が現実を侵食することについての考察がこれまた面白いです。


著者は最後にこう結んでいる。

残酷描写は人に衝撃をあたえるという意味で存在する価値がある。それを子供への配慮だの、社会情勢を鑑みてだの、そんな時代によって変化する基準で、ぼやかしたり、削除したりしてしまっては、本来の意味が完全に失われてしまう。残酷描写とは、社会性や倫理や道徳を無視してこそ意味があるのだ。


残酷描写よりも、現実のほうが残酷で恐ろしいのです。


読書の世界へ、いってらっしゃい!



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