尼崎連続変死事件。主犯の女は人の皮を被った悪魔だ!
『新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相 (文春文庫) / 小野 一光』
- 作者: 小野一光
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/08/04
- メディア: Kindle版
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概要
説明
https://www.amazon.co.jp/新版-家族喰い-尼崎連続変死事件の真相-文春文庫-小野/dp/4167909162#productDescription_secondary_view_div_1528328794021
内容紹介
二十年以上にわたり八人の死者が出た。その中心にいたのは一人の女――。類例ない非道かつ複雑な事件の全貌を白日の下にさらす巨編!
内容(「BOOK」データベースより)
まさに未曾有の怪事件。発覚当時63歳の女を中心に、結婚や養子縁組によって複数の家庭に張り巡らされた、虐待し搾取する者とされる者が交錯する人間関係。その中で確認された死者11人。この複雑きわまる尼崎事件の全容を執念の取材で描いた、事件ノンフィクションの金字塔。文庫化にあたり70ページ大幅増補。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小野/一光
1966年生まれ。福岡県北九州市出身。雑誌編集者、雑誌記者を経てフリーライターに。「戦場から風俗まで」をテーマに数々の殺人事件のほか、アフガニスタン内戦、東日本大震災などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
感想
尼崎連続変死事件。その主犯であった角田美代子はいろんな人の人生を掻き回した。角田が自殺してこの事件の全容が本人の口から語られることはなかったが、この書籍を読みこの事件を時に加害者、被害者として関わった人たちがどのような環境下にいたのかを知った。外部の血縁関係を持つ家族からの相次ぐ金銭の搾取。睡眠、食事制限。実の家族間で暴力を強要させる。読んでいるだけでもゾッとする。また、民事不介入を理由として動かなかった警察の対応。救いを求めた被害者の声が届いていたら被害者が減っていたのでは? と思うと無念である。
[ https://i.bookmeter.com/reviews/67757343]
事件は終わっても、明かされていない真相が山ほどある。末恐ろしい……。 → https://t.co/BGJzP0kkbG #bookmeter
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) October 29, 2017
人の皮を被った悪魔
こんにちは、大関(@nagaokaguren)です。
2012年10月に兵庫県尼崎市で発覚し、
大々的に報道された尼崎連続変死事件を
テーマにしたノンフィクション
『新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相 (文春文庫) / 小野 一光』
を読みました。
死者・行方不明者は十人以上。
複数の家族が長期間虐待を受け、
監禁をされ、殺害されました。
言いがかりにも近い形での
家族の乗っ取り、相次ぐ金銭の搾取。
監禁中の睡眠、食事の制限や
家族同士で暴力を行わせるなど
「残虐非道」という言葉では
言いようのない事件です。
そのなかでも、主犯の角田美代子は
人の皮を被った悪魔だと感じました。
事件関係者の裁判は終わり、
判決は出ましたが、
主犯である角田美代子の自殺によって、
事件の真相は解明されないまま
幕を閉じることになりました。
読んでいて衝撃的だったのは、
事件が発覚し報道された被害は
一部であるということです。
発覚していない被害もあることに
言い知れぬ恐怖を感じました。
この事件の闇はとてつもなく深いのです……。
読書の世界へ、いってらっしゃい!
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