のーぶっく、のーらいふ

30代読書好きサラリーマン大関です。僕が読んだ本(ビジネス書、小説、ノンフィクションなど)の紹介をしていきます。

恐怖に終わりはない『宮辻薬東宮』

『宮辻薬東宮 / 宮部 みゆき,辻村 深月,薬丸 岳,東山 彰良,宮内 悠介』

読書後感想とツイート

世にも奇妙な物語のホラーものが好きな人にはオススメ。 怪奇現象ではなく、本当に怖いのは生身の人間なのかもしれない。 どの作品も最後の最後で「ゾッ」としました。恐怖に終わりはないのだと……。

[ https://i.bookmeter.com/books/11815210]




こんにちは、大関(@nobooknolifeso)です。
今回、紹介するのは
『宮辻薬東宮 / 宮部 みゆき,辻村 深月,薬丸 岳,東山 彰良,宮内 悠介』

あらすじ

宮部みゆき「人・で・なし」

給料日後の最初の金曜日、サラリーマンの僕は先輩とふたり、居酒屋で呑んでいた。話題は同じ部署の後輩で3年目の若手社員。“人でなし”──ふたりのその男に対する評価が一致したとき、僕はかつて経験した「あの話」を語りたくなった。

辻村深月「ママ・はは」

女友達のスミちゃんから頼まれた引っ越しの手伝いで、ふと目に付いたアルバム。開いてみると、着物を着た彼女とお母さんらしき人が写る成人式の写真が挟まっていた。「私、この着物、実は着てないんだよね」。スミちゃんが母親と写真のことを話し始める。

薬丸岳「わたし・わたし」

私が喫茶室に入ると、奥の席に座っていた彼がこちらに顔を向けた。ところが、左目のまわりがあざになっていて、口元も腫れ上がっている。彼は「50万をなくしてしまった。でも、おれの金じゃない」と切り出し、「君に嘘をついていた」と謝ってくる。

東山彰良「スマホが・ほ・し・い」

「殺されたこの女の人、昔裏に住んでいた日本人の留学生なんじゃないのかい?」。テレビのまえで祖母が素っ頓狂な声をあげたとき、春陽(チュンヤン)はスマホを買ってもらうために、一歩も退かない構えで母親に食らいついていた。

宮内悠介「夢・を・殺す」

ゲーム開発を志して立ち上げたソフトハウスだったが、一作だけ出したオリジナルタイトルのセールスが振るわず、今は業務のすべてが下請け作業。作業量と残業は増え続けるが、開発中のプログラムに予期していない“幽霊バグ”が残っていた。

[ http://news.kodansha.co.jp/20170708_b02]

ミステリーやサスペンスを期待して読もうとしている方には物足りなさを感じるかもしれません。
ホラー、世にも奇妙な物語のようなオムニバスや短編が好きな人は満足できるのはないでしょうか。
ホラーの中でも、「人間の心理的な怖さ」を扱った作品です。
真相を知ったときの「ぞくり」とする怖さが味わえます。
この作品で好きなのは
宮部みゆき「人・で・なし」
怪現象をテーマにした作品ではあるのですが、最終的に話の着地点が思わぬところにいったので、最初読んだとき「え? どういうこと?」という印象でした。
「本当に怖いのは人間の心」
を実感しました。
そして、恐怖に終わりはないのです。
読書の世界へ、いってらっしゃい!


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