のーぶっく、のーらいふ

30代読書好きサラリーマン大関です。僕が読んだ本(ビジネス書、小説、ノンフィクションなど)の紹介をしていきます。

2018年5月の読書メーターまとめ

こんにちは、大関@nobooknolifeso)です。

1年も半月に差し掛かろうとしていますが、あなたはいかがお過ごしでしょうか?


さて、唐突にではあるのですが、僕は今月から1、2ヶ月くらいをホラー小説月間にしたいと思います。
小説の類はホラー小説しか読まない!
夏のホラーシーズンに向けて気持ちを高めたいと思います(笑)。


5月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:6744
ナイス数:260




論理的な人の27の思考回路の感想
パズルを解くことを楽しみながら、論理的思考を鍛えようという書籍。日常生活のなかで相手を説得したり、物事を判断するうえで論理的思考が必要だということ。これまで自分がいかに闇雲にパズルを解いてきたのかが改めて確認できた(笑)。巷でいう「頭がいい人」とは何かという示唆されているが、頭がいい人の3つの要素は、1、知識量 2、頭の回転の速さ 3、論理力 1、2の能力は単独でなく、論理力を組み合わせてはじめて活きるもの。パズルは解くことだけが重要ではなく、答えにたどり着くまでの道筋も重要なのだと感じました。
読了日:05月31日 著者:北村 良子

論理的な人の27の思考回路

論理的な人の27の思考回路


他人事 (集英社文庫)の感想
【劇薬注意】この小説全体を一言で表現すれば悪意。特に「他人事」「仔猫と天然ガス」「定年忌」の後味の悪さが逸品。コミュニケーションの通じない男とのやり取りに胸糞悪さや恐ろしさを感じさせる表題作「他人事」。急に男2人組が家に上がり込み不条理に暴力を振るわれる「仔猫と天然ガス」は身体損壊描写が読んでいて痛々しい。定年を迎えると国から保障を一切受けられなくなる日本を描く「定年忌」は漫画家藤子・F・不二雄先生の「定年退食」を思い起こさせるディストピア作品。初めて平山先生の作品を読むのなら他の作品にしましょう(笑)。
読了日:05月29日 著者:平山 夢明

他人事 (集英社文庫)

他人事 (集英社文庫)


厭な物語 (文春文庫)の感想
題名通り、厭な物語を集めた書籍。海外文学なので、日本人との感覚の違いはあるけれど、人間の心理的な怖さを表現した作品揃いです。特に印象的だったのは、「赤」と「うしろをみるな」。「赤」は短いながらも、物語に引き込まれる力のある作品。話の内容が理解できた時、読んでいて思わず顔をしかめてしまった。「うしろをみるな」は古典的なオチではありますが、怖さを感じながらも読み終わって安堵。この書籍が面白いなと感じた方は『贈る物語 Terror』(宮部みゆき編)も併せてお楽しみください! 厭な物語を存分に浸りましょう……!
読了日:05月27日 著者:アガサ クリスティー,モーリス ルヴェル,ジョー・R. ランズデール,シャーリイ ジャクスン,パトリシア ハイスミス

厭な物語 (文春文庫)

厭な物語 (文春文庫)


「子供を殺してください」という親たち (新潮文庫)の感想
【劇薬注意】日本の精神保健の現状に迫った書籍。第一章のドキュメント部分は読んでいて、何度も親の人間性に胸糞悪さを感じた。子供は親のいいなりになる道具でもないし、子供は親を選ぶことができない。精神疾患を理由にひきこもったり、問題を起こす子供。その原因をつくっているのは親。いくら専門機関や専門医が増えたとしても、親がわが子のことを知らぬ存ぜぬ、他人任せ、世間からの見栄ばかりを気にするという意識を持ち続けている限り、この問題は根本的に解決していかない。
読了日:05月27日 著者:押川 剛

「子供を殺してください」という親たち (新潮文庫)

「子供を殺してください」という親たち (新潮文庫)


「鬼畜」の家:わが子を殺す親たちの感想
【劇薬注意】親が子供を虐待、折檻、育児放棄で殺したという事件報道が流れるたびに感じていたことは、子供に対する憎みや、子供が邪魔になったからだと思っていた。でも、なぜ子供を生むという選択をしたのだろう? しかし、この書籍を読んでそれは自分の思い込みでしかないのか? と感じた。事件を起こした当事者が当然悪いのだけど、書籍で紹介されている3つの事件の加害者の生い立ちや境遇が似通っていることに絶句する。加害者であると同時に、被害者であり、子供に対しての愛情の示し方を知らなかったのだと思うとやるせなくなった。
読了日:05月27日 著者:石井 光太

「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち

「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち


アンベードカルの生涯 (光文社新書)の感想
インドのカースト制度における「不可触民」の生まれながらも、勉強に励みインドの初代法務大臣として不可触民制を廃止したインド憲法の父、アンベードカルの生涯に迫った書籍。長い間、続いてきた悪しき制度をたったひとりの男が変えた。もし、僕がアンベードカルの立場に立って、自分たちの置かれた状況を打破するためにここまで頑張れるか、と言われたら頑張れない。自分の信念を貫くとは現実を変えることなのだ。僕もこの書籍で初めてアンベードカルについて知ったけれど、メディアで取り上げられるべき人物だと感じました。
読了日:05月26日 著者:ダナンジャイ・キール

アンベードカルの生涯 (光文社新書)

アンベードカルの生涯 (光文社新書)


勉強の哲学 来たるべきバカのためにの感想
「勉強とはどういうことか?」を考察した書籍。学生時代に読みたかった! 勉強とは周囲のノリから自由になるためにある。勉強するとキモくなる。所々、文章のノリについていけず飛ばし読みしてしまった。まだキモさが足りない! 勉強とはキリがないものだけれど、それを有限化することが大切で、そのための方法(読書、ノート術)は日常的に落とし込んでいきたい。「アイデアを出すために書く。アイデアができてから書くのではない。(頁204)」という記述には目から鱗が落ちました。躊躇わずにキモくなろう!
読了日:05月21日 著者:千葉 雅也

勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

家畜人ヤプー 第二巻 (幻冬舎アウトロー文庫)の感想
【劇薬注意】宇宙帝国イースに到着した麟一郎とクララ。何よりも怖かったのは、クララの心変わりようと第三次世界大戦が起こり、アメリカが超水爆α爆弾を共産圏にたたき込むといった内容はあまりに笑えなかった……。
読了日:05月20日 著者:沼正三

家畜人ヤプー〈第2巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)

家畜人ヤプー〈第2巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)


文章が一瞬でロジカルになる接続詞の使い方の感想
接続詞の使い方で文章の伝わりやすさも変わる。書評を書く機会があるので読んでみました。これまで接続詞を意識して文章を書いていなかったと反省。自分で書いている文章の接続詞の使い方の貧困さがわかりました(笑)。接続詞は自分の伝えたいメッセージをわかりやすく伝えるのに欠かせない言葉だと理解しました。接続詞の正しい使い方が自然と出てくるように文章を推敲していくなかで意識していきたいです。
読了日:05月20日 著者:吉岡 友治


問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツールの感想
問題解決の手段は一つではない! 全37種類の問題解決の思考方法が紹介されています。ロジック・ツリーやフェルミ推定など聞いたことはあるけどよく知らなかったものや聞いたことすらないものなどもありました。問題解決の道筋を見つける手段として書籍で紹介されている方法を活用していきたい。問題解決のために考えているつもりでも、その考え方を間違ってしまえば時間の無駄になってしまう。自分が解決したい問題に合わせて思考方法を試していくことが大切。
読了日:05月20日 著者:読書猿


皮膚・肌の悩みは「原因療法」で治せます ―アレルギー・アトピー・トラブル肌を防ぐ!治す!の感想
現在、原因療法ができる皮膚科医が少なく、対症療法ですまされていることが多いと著者は言います。皮膚のケアの仕方、予防と治療の方法など詳しく書かれています。●洗いすぎは皮膚にダメージを与える原因。●皮脂を外側から取り除くのではなく、生活習慣を整え(深酒、喫煙、寝不足などは避ける。ビタミンB2、B6を摂ることを心がける)体の内側から改善していくことが大切。●天然由来成分でも人によっては刺激症状を引き起こすことがある。●食品を皮膚に塗ると経皮感作が起こりやすくなり、アレルギーに拡大してしまう可能性がある。
読了日:05月20日 著者:菊池 新

皮膚・肌の悩みは「原因療法」で治せます ―アレルギー・アトピー・トラブル肌を防ぐ!治す!

皮膚・肌の悩みは「原因療法」で治せます ―アレルギー・アトピー・トラブル肌を防ぐ!治す!



この選択が未来をつくる―最速で最高の結果が出る「優先順位」の見つけ方の感想
人生の中で優先させるものを変えれば、結果は、自然と変わる。結果が変わらないのは、精神の問題ではなく優先させるものを間違っているから。優先順位を見直すことが大切。特に印象に残ったものは「ピリオダイゼーション」。短い期間を設定して、どんどん完了させていくことが大切。すぐ行動に移すためには、簡単に行動に移すことができるまで行動をこまかくすることが必要になる。
読了日:05月20日 著者:池田 貴将

この選択が未来をつくる―最速で最高の結果が出る「優先順位」の見つけ方

この選択が未来をつくる―最速で最高の結果が出る「優先順位」の見つけ方


武士道 (PHP文庫)の感想
封建制の時代から口伝されて受け継がれてきた武士道を書物として新渡戸稲造がまとめたもの。それがこの『武士道』。特に印象的だったのは「知行合一」という言葉。知識ではなく重んじるべきは行動。知識を得ることは最低限必要なことだけれど、それ自体を目的としてはいけない。いつの時代にとっても大切な考えですね。
読了日:05月18日 著者:新渡戸 稲造

武士道 (PHP文庫)

武士道 (PHP文庫)


影響力の鍛え方の感想
「戦略的セルフブランディング」について著者の経験を踏まえた実践的なノウハウを紹介した本。異色な経歴の持ち主だと感じたが、「超男前」を目指し、行動を続けてこられた著者の姿に圧倒させられました。特に印象的だったのは「WHY」を明確にすること。これからの時代「モノ」を売るのではなく、「モノや人を通じて、心を動かすこと」に重点を置くことが大事になる。「WHY」を通じたストーリーを伝え、自分を信頼してもらうことが何よりも大切だと感じました。自分の中にある「WHY」を掘り下げて情報を発信していきたいと思う。
読了日:05月14日 著者:芦名勇舗

影響力の鍛え方

影響力の鍛え方


安楽死を遂げるまでの感想
この書籍を読むきっかけは西部邁さんの自殺幇助の報道と、僕の父が癌で亡くなり、叔母さんが父が亡くなる一週間前に見舞いに行った際に父が「死にたい」。先生に対して「延命治療は望みません」と言っていたことを聞き、もし安楽死という選択肢があったら、どのような選択をしただろうか? と思ったから。医療は人命を救うものという前提条件があると、安楽死というのは受け入れがたいものだと思う。安楽死によって(結果として死には変わりないが)、自殺によって命を絶つという悲劇を防ぐ可能性があることに納得する反面、複雑な気持ちになった。
読了日:05月11日 著者:宮下 洋一

安楽死を遂げるまで

安楽死を遂げるまで


イデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツールの感想
42種類にも及ぶ思考法が解説された謂わばアイデア辞典。この本は隅々まで読み尽くす本というより、辞書、辞典の様に困ったら使うべき本! 新たなアイデアとはゼロから生み出す必要はなく、これまでに活用されてきたアイデアとアイデアを組み合わせることによっても生み出すことができるのです。これからどんどん活用していきたいと思います。
読了日:05月10日 著者:読書猿


読書が「知識」と「行動」に変わる本 (アスカビジネス)の感想
ビジネス書を読んだだけでは意味を持たない。まず読んで知らなかったことを知識に変える。次に行動する。この一連の取り組みがあってはじめて読書は意味のあるものになる。実際の行動にまで掘り下げられていない(現段階で応用や活用の仕方が浮かばないなど)こともあり、反省。Chapter2の読書方法は色々と勉強になりました。特に読書ノートの取り方・作り方、記録の仕方は効率よくインプット、アウトプットするために試したい。読むなかで感じたのは、一回読んで終わりではなく何度も咀嚼するように読むことを心がけようと思います。
読了日:05月09日 著者:大岩 俊之

読書が「知識」と「行動」に変わる本 (アスカビジネス)

読書が「知識」と「行動」に変わる本 (アスカビジネス)


悦楽園 (ふしぎ文学館)の感想
【劇薬注意】読後感の悪い作品揃い。小説全体の感想をあえて一言で言い表すとすれば「狂って」いる。人間って怖いね……。なかでも「疫病船」のコレラに感染した父親の上陸を阻むために村人と一緒になって石を投げる母娘の苦悩、愛する人を殺さなければならないという絶望感。「聖夜」の伯母に対する憎しみ。出来損ないで問題ありだけど両親の偏愛を受ける弟に嫉妬する姉が主人公の「獣舎のスキャット」での弟とその友人による姉に対しての復讐の仕方(後味の悪い話として紹介されていた)。「蜜の犬」の歪んだ愛情には心を抉られました。
読了日:05月09日 著者:皆川 博子

悦楽園 (ふしぎ文学館)

悦楽園 (ふしぎ文学館)


弟切草 (角川ホラー文庫)の感想
弟切草』ゲームタイトルは小学生の頃に聞いたことがあったが作品自体に触れるのは初でした。『かまいたちの夜』や『街』などの作品で知られる「サウンドノベル」というジャンルを生み出した作品でもありますね。視点(公平視点と奈美視点)が変わるところは、物珍しさがあり読んでいて楽しかった。
読了日:05月09日 著者:長坂 秀佳

弟切草 (角川ホラー文庫)

弟切草 (角川ホラー文庫)


悪童日記 (ハヤカワepi文庫)の感想
【劇薬注意】過酷な状況にも関わらず日記として日常が淡々と語られる様子は強くもあり、恐ろしくもあった。戦時中の様子を描いていて「嫌な物語だね」と片付けることは簡単だけど過酷であればあるほど、起こっているであろう(今もなお起こっている)現実を直視するのは心を抉られる。だからこそ、物語があるのだろう。
読了日:05月06日 著者:アゴタ クリストフ

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)


既にそこにあるもの (ちくま文庫)の感想
バースデー文庫で発見。ふりむけば便所(頁57〜60)で書かれているエピソードが面白い。人にとっては大切な作品だとしても、他の人にとっては単なるゴミ。そこに何を感じ取れるかが大事なのだと。
読了日:05月06日 著者:大竹 伸朗

既にそこにあるもの (ちくま文庫)

既にそこにあるもの (ちくま文庫)


忌中 (文春文庫)の感想
【劇薬注意】これらの話が現実に起こったことであっても胸糞悪いし、虚構だとしても後味が悪すぎる。読んだことを後悔する本……。「不幸」とは這い上がることが不可能な底なし沼だ。死ぬよりも恐ろしいことがあるのだと何度も嫌な気分に襲われた。「三笠山」は一家心中の話。『世界の終わり、あるいは始まり/歌野晶午』を思い出し、更に嫌な気分。「忌中」は、要介護の妻を殺め、借金をし自分を自殺に追い込んでいく夫の話。妻の屍体が腐敗していく描写には吐き気を催した(笑)。死ぬよりも生きるのは恐ろしいことなのだ。
読了日:05月05日 著者:車谷 長吉

忌中 (文春文庫)

忌中 (文春文庫)


少女の私を愛したあなた: 秘密と沈黙 15年間の手記の感想
【劇薬注意】『児童性愛者―ペドファイル』を読み、関連した内容なので読んだ。マーゴの家庭環境があまりにも酷い。特にマーゴと父親とのやりとり(これは実の子どもに対して言うか? ということばかり……)に何度もうんざりとさせられた。ヒステリックな父親と精神疾患を抱えた母親。頼りにできる親がいない状況で当時8歳だったマーゴはペドファイルであるピーターと出会う。「愛があれば年の差なんて」とはいうがこれは愛ではなく、自己の快楽を満たすための欺瞞にしか過ぎない。一番の被害者の被害者はピーターの奥さんであるイネスだが……。
読了日:05月02日 著者:マーゴ・フラゴソ

少女の私を愛したあなた: 秘密と沈黙 15年間の手記

少女の私を愛したあなた: 秘密と沈黙 15年間の手記


USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫)の感想
ユニバーサルスタジオジャパン、チーフマーケティングオフィサー森岡毅さんによる書籍。エンターテイメント業界を取り上げた書籍ではあるけどサービス業界の本質について書かれていると感じた。特に印象的だったのは、こだわりは、目的を果たすためにあるべきであるということ。目的なきこだわりはただの自己満足でしかない。他と差別化することはブランディングでは大切だが、差別化すること自体にこだわってしまっては本来の目的を見失ってしまう。エンターテイメントの価値はフォーマットではなく「感動の大きさ」で決まるという考えには納得。
読了日:05月02日 著者:森岡


読書メーター

過去読書メーターまとめ

s-ohzeki1008.hatenablog.com
s-ohzeki1008.hatenablog.com
s-ohzeki1008.hatenablog.com
s-ohzeki1008.hatenablog.com
s-ohzeki1008.hatenablog.com
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