のーぶっく、のーらいふ

30代読書好きサラリーマン大関です。僕が読んだ本(ビジネス書、小説、ノンフィクションなど)の紹介をしていきます。

『キぐるみ』のキは?

『キぐるみ―(で、醜さを隠そうとした少年のはなし) (文春文庫) / D[di:]

あらすじ

説明
内容紹介
かわいさが絶対的な価値を持つ街では、普通以下は全員着ぐるみ着用が義務。着ぐるみ育ちの少年は、街の外に希望を抱き脱出するが。
内容(「BOOK」データベースより)
ブサイクな人間には着ぐるみの着用が義務づけられた『かわいい』至上主義の町で、人々は観光客を相手に媚びを売って暮らしていた。この『夢の国』で、少年は自らの存在意義、性的アイデンティティに疑問を持ち始め、新しい友とともに自由を求めて町の外へ飛び出すのだが…。かわいくて怖くて胸を打つ傑作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
D
2000年『ファンタスティック・サイレント』(KKベストセラーズ)でデビュー。2作目の『キぐるみ』(河出書房新社)がノベルコミックという文学スタイルで話題になる。その後、小説、漫画、イラスト、絵画、音楽、ファッションなど多岐にわたり活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4167755017/ref=pd_aw_sim_sbs_14_1?ie=UTF8&psc=1&refRID=BADG4JFXSYWCR88TJPMR&dpPl=1&dpID=51BI3eflgQL#productDescription_secondary_view_div_1527205506134

この書籍を読んで思い出したのは、

『ハンサム★スーツ』
https://www.asmik-ace.co.jp/lineup/1298
という映画(2008年公開)。

大木琢郎(塚地武雅)は母親の遺した定食屋“こころ屋”を経営する心優しいブサイク男。美人アルバイトの寛子ちゃんに恋するが、あっさり振られてしまう。ところがある日、琢郎は着るだけでハンサムになれるスーツを手に入れ、目の覚めるようなスーパーハンサム、光山杏仁(谷原章介)に大変身! これで寛子ちゃんにも好かれるはず、だったが……寛子ちゃんとの恋の行方はいかに?! 杏仁となった琢郎の驚きのハンサムライフが始まる!

[ https://www.asmik-ace.co.jp/lineup/1298]

といった内容なのだが、この物語ではシチュエーションは逆。
ブサイクや見苦しい人々は着ぐるみを着なくてはいけないという町を舞台にしていて、かわいいは正義という言葉を体現した世界になっている。
この町では観光客から観られる事で色々な保障を受けている。

でもこのままここにいるよりは、どれだけましだろう。井の中の蛙として真綿に包まれた生活だけして、なまぬるい思考回路のまま大人になるなんて、生きるに値するのだろうか?

だけど、主人公のトシはそんな生活に嫌気がさし親友たちと一緒に町を出ることに決める。
新たな生活をはじめるトシであったが、色々なトラブルが待ち受ける。

トシにとっての人生は無い物ねだりだったのか? と考えると嫌な気持ちにさせられた。

最後の章は、突然マンガになるのだけど内容がエグい……。

読書の世界へいってらっしゃい!


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