僕たちは戦場にいる兵士と同じ食事をしている
『戦争がつくった現代の食卓-軍と加工食品の知られざる関係 / アナスタシア・マークス・デ・サルセド』
- 作者: アナスタシア・マークス・デ・サルセド,田沢恭子
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2017/07/04
- メディア: 単行本
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概要
説明
内容紹介
スーパーマーケットでお馴染みの「安くて長持ちする食品」のルーツは兵士のための糧食だった!プロセスチーズ、パン、成型肉、レトルト食品、シリアルバー、スナック菓子、缶詰、
フリーズドライ、さらには食品包装用のラップやプラスチック容器など、
身近な食品がどのように開発され、軍と科学技術がどんな役割を果たしてきたかを探る
刺激的なノンフィクション。■本書の目次■
第1章 子どもの弁当の正体
第2章 ネイティック研究所――アメリカ食料供給システムの中枢 I
第3章 軍が出資する食品研究――アメリカ食料供給システムの中枢 II
第4章 レーションの黎明期を駆け足で
第5章 破壊的なイノベーション、缶詰
第6章 第二次世界大戦とレーション開発の立役者たち
第7章 アメリカの活力の素、エナジーバー
第8章 成型肉ステーキの焼き加減は?
第9章 長もちするパンとプロセスチーズ
第10章 プラスチック包装が世界を変える
第11章 夜食には、三年前のピザをどうぞ
第12章 スーパーマーケットのツアー
第13章 アメリカ軍から生まれる次の注目株
第14章 子どもに特殊部隊と同じものを食べさせる?
内容(「BOOK」データベースより)
プロセスチーズ、パン、成型肉、レトルト食品、シリアルバー、スナック菓子、缶詰…スーパーマーケットでお馴染みの「安くて長持ちする美味しい食品」のルーツは兵士のための糧食だった!身近な食品がどのように開発され、軍と科学技術がどんな役割を果たしたのかを探る。
著者について
フードライター。「サロン」「スレート」「ボストングローブ」「グルメ」などの各種紙誌や、PBSネットワークやNPRラジオのブログに記事を執筆している。公衆衛生のコンサルタント、ニュース雑誌の発行者、公共政策の研究者でもある。ボストン在住。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
デ・サルセド,アナスタシア・マークス
フードライター。「サロン」「スレート」「ボストングローブ」「グルメ」などの各種紙誌や、PBSネットワークやNPRラジオのブログに記事を執筆している。公衆衛生のコンサルタント、ニュース雑誌の発行者、公共政策の研究者でもある。ボストン在住田沢/恭子
[ https://www.amazon.co.jp/戦争がつくった現代の食卓-軍と加工食品の知られざる関係-アナスタシア・マークス・デ・サルセド/dp/482690195X#productDescription_secondary_view_div_1528097486553]
翻訳家。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程英文学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
感想
私たちが普段何気なく口にしているエナジーバーやプロセスチーズ、冷凍食品などの加工食品の研究、開発にはアメリカ軍が関わっている。戦地で兵士が食べるためのレーションと同じものを食べていると考えると、ゾッとした。
[ https://i.bookmeter.com/reviews/67082197]
頁318「料理というのは、先に音楽がたどったのと同じ道を歩んでいて、いわば死にかけのアートだ。」
という記述が衝撃的。
私たちが日常のなかで何気なく食べている加工食品が戦争による産物であることを知り、日常と戦争という切り離された世界だと思っていたものが加工食品というものによって密接な関わりを持っているということに… → https://t.co/igYe2aibm1 #bookmeter
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) September 23, 2017
僕らが食べる加工食品の歴史
こんにちは、大関(@nagaokaguren)です。
今回、紹介する本は
『戦争がつくった現代の食卓-軍と加工食品の知られざる関係 / アナスタシア・マークス・デ・サルセド』
です。
日常と戦争とは、分け隔てられた空間に存在するものという印象がありました。
この本を読むまでは。
僕たちが普段、口にする加工食品は、
企業が商品をつくり出したのではなく
アメリカ軍がコンバット・レーション(戦闘糧食)をつくり出すなかで生まれた
という事実が衝撃的でもありました。
ネイティック研究所によって
発明された加工食品
これらは僕たちの生活に
欠かせない食品と言っても
過言ではありません。
はたまた、食品だけでなく
- パーソナル飲料クーラー
- ソーラー式冷蔵コンテナ
- コンバーター
といった技術にもネイティック研究所は関与しています。
食品を生み出した研究や開発に、
どのような歴史があり、
どのような技術が用いられているのか?
それを垣間見ることのできる貴重な書籍でした。
読書の世界へ、いってらっしゃい!