望む社会にするにはそうなるように行動していくこと『誰もボクを見ていない: なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか / 山寺 香』
『誰もボクを見ていない: なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか』は毎日新聞記者山寺香さんが2014年埼玉県川口市で少年が起こした祖父母殺害事件の真相に迫った本だ。
裁判を通じて少年の生い立ちが明らかになっていくが、何と少年は「居所不明児童」であった。保護されるべき「被害者」だった少年が社会から見過ごされ、「加害者」となってしまった事実を思うと胸が苦しくなる。
今後、同じような事件が起こらないように僕たちができることは何だろうか? 加害者の少年の手記に書かれた言葉が印象的だった。
平等な社会を望むなら普段から平等に物事や人を扱ってください。差別のない社会を望むなら普段から差別をせず人を見つめてください。貧困のない社会を望むなら普段からそのような人を見つけたら助けてあげてください。
読書の世界へいってらっしゃい!
大関槙一 (@nobooknolifeso) | Twitter