「プロパガンダは、日常的に、至るところに存在する」『プロパガンダゲーム』が面白い!
- 作者: 根本聡一郎
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2017/10/12
- メディア: 文庫
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あらすじ
説明
https://www.amazon.co.jp/プロパガンダゲーム-双葉文庫-根本-聡一郎/dp/4575520438#productDescription_secondary_view_div_1529289317771
内容紹介
「君たちには、この戦争を正しいと思わせてほしい。そのための手段は問わない」
大手広告代理店「電央堂」の就職試験を勝ちあがった大学生8名。
彼らに課された最終選考の課題は、宣伝によって仮想国家の
国民を戦争に導けるかどうかを競うゲームだった。勝敗の行方やいかに、
そしてこの最終選考の真の目的とは?――先の読めないゲーム展開と衝撃のラストが、
宣伝広告の本質、ネット社会における民主主義とはなにかを読者に問いかける。
アマゾン電子書籍の人気作を大幅改稿した完全版!
内容(「BOOK」データベースより)
「君たちには、この戦争を正しいと思わせてほしい。そのための手段は問わない」大手広告代理店・電央堂の就職試験を勝ちあがった大学生8名。彼らに課された最終選考の課題は、宣伝によって仮想国家の国民を戦争に導けるかどうかを争うゲームだった。勝敗の行方やいかに、そしてこの最終選考の真の目的とは?電子書籍で話題の問題作を全面改稿して文庫化!
著者について
福島県いわき市出身。仙台市在住。1990年10月20日生まれ。
東北大学文学部卒業後、学生時代からのNPO活動と並行して作家活動を開始。
東北を舞台にした物語を描く。好きなものは幽霊と妖怪。SNS上に偏在する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
根本/聡一郎
福島県いわき市出身。1990年生まれ。東北大学文学部卒業。東日本大震災をきっかけに、学生時代からのNPO活動と並行して小説を書き始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
感想
広告代理店の選考試験を舞台に、政府チーム、レジスタンスチームに分かれてプロパガンダゲーム という試験に挑む学生8名の運命はいかに⁉︎ 現在、国内国外政治情勢が不安定なだけに、妙な怖さを感じた。話の設定、展開など最初から最後までひきこまれた。その反面、小説内での事件、ニュースが数年前に起きた出来事(尖閣諸島問題や中川大臣の朦朧会見)から取り上げられており、現実感があった。何が正しくて、何が間違っているのか? 正しい主張が常に正しいとは限らないことを考えさせられた。
[ https://i.bookmeter.com/reviews/67969254]
#プロパガンダゲーム
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) November 17, 2017
ところどころ、突き刺さる台詞がある。政府チームの後藤くんの台詞がお気に入り。
「何も知らないくせに、自分が正しいことを疑わない。国民のためを思って必死で訴えている主張には… → https://t.co/dApb6FsHB0 #bookmeter
根本総一郎さん(@Nemo_patitur)著作の #プロパガンダゲーム 今の国内、国外の政治情勢が不安定なだけにリアル感があって面白い。あとリアル感あった作品としては、伊坂幸太郎先生の『魔王』かな。 https://t.co/7YFsXL1UmL
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) November 16, 2017
東京FM、Time Line で紹介されていて気になったので購入。 → https://t.co/SV3cuRDLwg #bookmeter
— 長岡紅蓮 (@nagaokaguren) November 16, 2017
広告の力で戦争に導く
こんにちは、大関(@nagaokaguren)です。
今回、紹介する本は
『プロパガンダゲーム (双葉文庫) / 根本 聡一郎 』
東京FM Timelineで紹介されており、購入しました。
物語の舞台は大手広告代理店・電央堂の就職試験。最終選考まで残った大学生8名は2つのチーム、政府チームとレジスタンスチームに分かれてプロパガンダゲームという宣伝合戦をすることになります。
そのゲームは、
という設定がされています。
パレット国民に対して、情報を発信し戦争の是非について宣伝戦を行っていきます。
「ネタの面白さ」こそが情報を拡散させるカギ
繰り返し刷り込むことで、より印象に残せる
など、宣伝に欠かせない要素もところどころ紹介されています。
著者が大学でどのような専攻だったのかも
気になりました。
小説内で考えさせられたのは、
矛盾することを平気で言っていることや、定義が変わることによって正しいことが正しいとは限らないのです。
小説内で唸らされたこと
「どのような結果が出たにしろ、このシステムの中では、その結果が正解です。正解をおかしいと思うなら、システムを変える努力をすることです。嘆くだけでは、現実は変わりません」(頁264)